最初は構想の広がりに任せていた。

その結果、湧き出した考えや降り注いだ熱意は時系列に沿って流れを作り、志向の方向性により二本の支流に分かれた。

現状において、未踏の地への興味関心によって指向される流れは、相次ぐ機会に寵愛されるように恵を得て、長い距離にわたって我が道を切り開き続けんばかりに、流れの激しさを増し、水量と規模を拡大しつつある。

ただ、もう一方の、初期に抱いた親しみある構想や理想的なビジョンによって指向される流れは、延々と続く荒涼たるフィールドを方向を模索しながら流れ続けながらも、ある程度の方向性がつかめた頃に、突然の干ばつや世界のリソースの絶対量などの諸問題によって他方の支流に己が流れを注ぎ込むことが妥当と考えられる事態が頻発したがためにその流れを弱めつつあるのだ。

僕は主にリソースのだ問題から途絶えつつある流れを、ここまで築いてきた方向性を維持しながら守りつつ、もう一方が十分な大きさに拡大したときに水路をつくって一気に勢いを復活させて拡大を図りたいと思っているのだが……。

流れを維持するためにどうしても好調な流れに注ぎ込むべきリソースを多少なりともそいでしまうのだ。

時間・経費・人間関係……。

どうしたものか。